研修会:浜松注染工房見学2

注染染めの次の工程は染めです。前の工程で糊付けした生地の束、生地を折返しながら同じ型で糊付けしたので生地の束の上から下までは全部同じ柄の糊がサンドイッチされています。ですので、浴衣の柄はその柄の連続模様になるのですが、生地を折り返したところで鏡に写したように柄が反対になったものが出てきます。その柄の中で、色を付けたいところに、上から染料を注いで染めます。だから「注染(ちゅうせん)」。まず生地の束を台の上にセットします。この台には仕掛けがあって、台には小さい穴がたくさん、開いていて、大きな掃除機のような吸引機につながっていて、生地全体を吸い付けています。そして、染めたい部分を囲うように、ケーキのクリームを絞り出すようなもので、糊を絞り出して囲みます。これは、注ぐ染料がはみ出ないようにするための土手です。そしてジョロのようなもので染料を注ぎます。染料は生地を通って,下へ吸い出されます。写真では青と水色の2色を注いでいます。そうすると青と水色のぼかし染めができます。このとき、青を強くするか、水色を強くするかは、職人の加減次第できまるので、次のロットでは同じようにはできません。同じ柄でも、染めの仕上がりが変わります。この時の1ロット、つまり1度に染められる量は浴衣4反分。これ以上は機械の吸引力の問題でできないので、同じ柄でもこの4反しか同じぼかしができないということになります。この注染は染めをしっかりさせるため、吸引面を反対にして同じ様に行います。また、白い生地ではなく、既に染まっている生地に対して染めを行なう場合は、柄の部分を、脱色させてから行なったりします。そして、色を定着させるための薬液を注ぎ、染めは終わりです。

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